母乳育児のメリットとデメリット〜母乳教の真実〜

母乳育児のメリットとデメリット〜母乳教の真実〜

母乳

母乳育児推奨の病院ですと、徹底的に指導されるのが授乳の仕方。

 

ほとんどのママは「できれば母乳で育てたい」と考えていると思われます。

 

「母乳で育てるか」
「ミルクで育てるか」

 

については実にさまざまな考え方がありました。たとえば戦後、国民みんなが栄養不足だった時期には、
栄養状態が悪いママが無理して母乳を与えるよりも、むしろミルクの方が赤ちゃんに良いとされていました。

 

しかし、高度経済成長期を過ぎ、国が豊かになると、研究も進み、
母乳には赤ちゃんを病気から守る免疫力を高める成分が含まれていることがわかってきました。

 

初乳には、免疫グロブリンAやG、ラクトフェリンが含まれ、これが消化器官をはじめとする感染症防止、アレルギーの発症するリスクを引き下げることも分かってきました。

 

また、産後、授乳をすることで乳首が刺激されて、オキシトシンというホルモンが分泌されて、子宮が収縮するので、母体回復も早まると言われています。

 

・・・とここまで書くと

 

「母乳育児にはメリットしかないのでは?」

 

と思われる方もいらっしゃるかと。

 

その通りです。

 

母体、赤ちゃん共にメリットしかありません。

 

デメリットとなるのは、むしろママ個人の方です。
何せ、一日中母乳をあげないといけないわけですから。
これはもう本当に大変。

 

しかも最近は、「母乳育児神話」のようなものがあり?
これがまたママにとって
「やっぱり完全母乳じゃなきゃ!」
と精神的な負担になっているケースもしばしば。

 

「母乳が出なくて困っている」
とか
「粉ミルクあげていることに罪悪感を感じる」
とか
悩みが深刻なママも少なくありません。

 

確かに母乳だけで育てられればそれはいいことなのですが、だからといって、
絶対に母乳でなければ駄目だというデータはありません

 

あまり強く「母乳育児」にとらわれると、それ自体がママにとってストレスになり、それで「母乳が出なく」なったりしたらまさに本末転倒です。

 

なぜ近年母乳育児が推奨されるのか〜ママにキツ過ぎ「母乳教」〜

近年増えている「ベビーフレンドリーホスピタル」をご存知でしょうか。
これはユニセフとWHO(世界保健機構)が推奨する「母乳育児を成功させるための10か条」などを実践している病院を指します。

 

母乳育児のメリットとデメリット〜母乳教の真実〜

 

この10か条は何かというと
「母乳育児をすべての妊婦に薦め、それができるように支援しよう」・・・というものです。
この中に、生後30分以内に母乳を与えられるようにケアをする(カンガルーケアの推奨)、母乳以外の糖水やミルクを与えない・・・といった項目も含まれています。

 

ちょっと問題と思われるのは、この10か条は実は、「発展途上国」向けの指導なのですね。

 

なぜ、母乳以外を与えないかというと、発展途上国では「母乳以外が危険」だからです。

 

・哺乳瓶を消毒できない
・感染症のリスクが高い
・そもそも粉ミルクが高くて買えない(怪しいミルク?)

 

こんなリスクを犯すなら、母乳の方がよっぽど安全!ということでこうした10か条が定められたのでした。

 

まったく日本のような衛生状態の良い環境とは違いますよね。

 

ところが、
「世界最大の権威であるWHOも母乳でないと駄目だといっている!」というようになり、そうした教えが日本の医療界でもいつしか神話となってしまった。
(日本の医療は【権威】に弱いですからね)

 

母乳育児でSIDS(乳幼児突然死症候群)が防げる???

近年まことしやかに語られる母乳育児神話に
「母乳育児がSIDSを防ぐというのがあります」

 

SIDS(乳幼児突然死症候群)予防三か条
@タバコややめましょう
Aうつぶせ寝はやめましょう
B母乳で育てましょう。

 

@のタバコは分かります。タバコは赤ちゃんに有意に害があり、SIDSの原因となります。
(詳しくは「データで見る妊娠中のお酒とタバコの危険性」をどうぞ)

 

Aも分かりますね。長時間目を離すと寝具で窒息リスクが高まりますからね。

 

Bは???
実はこれは母乳がSIDSを防ぐという意味ではありません。

 

お乳を吸うときにしっかりと鼻呼吸をするので、口蓋がしっかり発達して気道がふさがりにくくなるから・・・と言われてますが、それなら哺乳瓶でもさして変わらないのでは???
という指摘もあります。
鼻呼吸訓練用のおしゃぶりもあります。

 

SIDS防止策について、母乳で育ているというのは実はあまり強い根拠はなかったのです。

 

ママに負担がかからないよう適度にミルクを与えて

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母乳育児にママが負担を感じるようなら適度にミルクを与えた方がよいです。
粉ミルクで発育不良になるなどというデータはなく、逆に完全母乳だったから発育がよかった・・・というデータもありません

 

だいたい、日本の粉ミルクは世界最高品質で、中国人がこぞって買占めに来るのはつとに有名です。
粉ミルクを使って悪いことがあるわけはありません。
あまりこだわりすぎないことが肝要です。

 

初乳(生後1〜2日)に含まれる母乳の成分が赤ちゃんの免疫を強化することは知られています
だから、最初のうちは母乳をあげた方がいいのは確かです。しかし、今述べたように、粉ミルクを使うと何か悪影響があるというわけではありません。

 

母乳が出にくいときは粉ミルクをあげて、ママは休むことも大事です。
事実、眠ったときに出るプロラクチンというホルモンが母乳の分泌を促すのです。
寝不足ママではお乳の出もよくなりません。

 

「回数上げれば出るようになるわよ!がんばって!」

 

スパルタ指導(汗)の産婦人科ではそんなふうに指導されているのもよく見かける光景ではありますが。
回数を増やせば、それだけホルモンが分泌されるのでいつしか出るようにはなります。

 

ただ・・・初産で慣れない手つきで授乳をさせるのもそれはそれは大変。
乳首が痛くなるどころか、切れたりするし・・・。
ずっと抱いていると身体は痛くなるし。

 

あげる前とあげた後で赤ちゃんの体重を図って
ぜんぜん増えてないとママも落ち込みます。

 

ママの精神安定のためにも

 

・完全母乳育児にこだわりすぎない。
・世界最高品質?の日本の粉ミルクを信じて適度に利用する。

 

ことでよいのです。